01 なぜ企業は出社回帰するのか?その理由とは
対面コミュニケーションの重要性を再認識したため
コロナ禍にテレワークを導入したものの従業員同士のコミュニケーション不足に悩まされた企業は少なくありません。身振り手振りで意思疎通を図れる点や結束力が生まれやすい点は、対面コミュニケーションならではのメリットです。多くの企業で対面コミュニケーションを見直す動きが広がっており、出社回帰を進める一つの要因になっています。
METHOD
今、テレワークからオフィスワークに移行する「出社回帰」の動きが進んでいます。今回は企業の総務ご担当者に向けて、出社回帰する理由やメリット・デメリット、出社回帰を進める流れをまとめました。「従業員の出社率を向上させたい」「出社回帰をどう進めれば良いかわからない」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
コロナ禍にテレワークを導入したものの従業員同士のコミュニケーション不足に悩まされた企業は少なくありません。身振り手振りで意思疎通を図れる点や結束力が生まれやすい点は、対面コミュニケーションならではのメリットです。多くの企業で対面コミュニケーションを見直す動きが広がっており、出社回帰を進める一つの要因になっています。
出社回帰するメリットは、以下の3つです。
コミュニケーションの促進
生産性の向上
オン・オフの切り替え
出社回帰をして従業員が直接顔を合わせて仕事をするようになれば、社内での会話が増えます。コミュニケーションが活発になることで、迅速な意思決定や新しいアイディアの創出につながるでしょう。ただし従業員を出社させるだけでは十分とはいえず、コミュニケーションが生まれやすいオフィス環境の整備も重要です。たとえばオープンなリフレッシュスペースやミーティングスペースは、従業員が自然に集まりコミュニケーションが生まれる場になります。
テーブル、チェア、モニターを自由に動かせるオープンミーティングスペースがあると、必要なときにすぐに集まって打ち合わせができます。カウンターテーブルのあるリフレッシュスペースは、コーヒーを飲みながらカジュアルな相談をしやすい環境です。
オフィスに出社することは、従業員の生産性向上にもつながります。株式会社月刊総務の調査によると、オフィスとテレワークのどちらが生産性が高く働けると思うか尋ねたところ、オフィスと回答した人が74.6%という結果でした
オフィスで生産性が高まる理由として、業務に必要な資料や設備が揃っている点や、チームメンバーとすぐに連携できる点が挙げられます。さらに生産性を高めたい場合は、従業員が働きやすいレイアウトにすることが必要です。
仕事内容に応じて場所を変えられるABW(Activity based Working)を導入すれば、集中力を切らさずに仕事ができます。
たとえば1人で黙々と作業したいときはパーテーションで仕切られたソロワークエリア、新しいアイディアを考えたいときは景色を眺められる窓際のソファー席を選ぶなど、状況に合わせて仕事空間を切り替えることで生産性の向上につなげられます。
さらにオフィスの生産性を向上させるために、建築や空間デザインに自然要素を取り入れるバイオフィリックデザインという設計手法もあります。BIZCORE飯田橋はエントランスや屋上庭園において、バイオフィリックデザインを取り入れている点が特徴です。
自宅でテレワークをしているとオン・オフを切り替えが上手くできず、ついつい長時間労働をしてしまう人は少なくありません。
一方でオフィスワークは通勤というアクションを挟むため、オン・オフを切り替えやすくなります。オン・オフのスイッチは人によってさまざまですが、会社側でスイッチを用意することも可能です。
たとえば仕事のスイッチを入れる方法として、集中できる香りのアロマをオフィスに導入する方法があります。オン・オフの線引きが曖昧にならないよう、仕事と休憩のメリハリを付けることも重要です。
オフィスビルの共用部にベンダーコーナーを備えたラウンジがあると、忙しい時も即座にオン・オフの切り替えができます。
出社回帰には以下のようなデメリット・懸念点もあります。
従業員の通勤時間増加
コストの増加
今までテレワークをしていた従業員が出社回帰する場合、仕事に使えていた時間の一部を、通勤のために費やさなければなりません。コロナ禍のテレワーク普及を機に郊外へ移住した人もいます。そういった人々にとっては、出社回帰によって通勤時間が大幅に増えるでしょう。従業員の負担を少しでも和らげる方法として、通勤利便性の高い場所にオフィスを構えることが有効です。最寄り駅に複数路線が乗り入れていれば乗り換え時間を短縮できますし、駅から近い場所に立地していれば荒天時や酷暑時の通勤負担を減らせます。
BIZCOREシリーズのオフィスは都心5区を中心に、複数路線利用可能な駅から徒歩10分圏内に立地しており、通勤利便性の高さが特徴です。
オフィスに出勤する従業員が多くなると、企業が負担するコストが増加します。テレワークの導入によりオフィスを縮小した企業は、面積拡大による賃料増加や設備投資、光熱費の増加が見込まれるでしょう。コストを抑える対策として、共用設備が充実しているオフィスを選ぶのも一つの手です。
専有部の初期投資を節約するために、最初から内装・什器が整ったセットアップオフィスを選ぶ方法もあります。
セットアップオフィスについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
共用部にもWifiや電源を備えたスペースがあれば仕事場の一部として使えるため、専有部の省スペース化が図れます。
出社回帰をスムーズに進めるにはどうすれば良いのでしょうか。主な流れは以下のとおりです。
出社したくなるオフィスを選ぶ
従業員の福利厚生サービスを整える
出社回帰する理由を説明する
段階的なステップを踏む
出社回帰を進めるなら、まずは従業員が出社したくなるようなオフィス環境を整えましょう。
株式会社イトーキ 中央研究所の働く人の意識調査「働き方とオフィス2024」によると、オフィスに満足している人は通常の2倍以上出社に前向きという結果でした。この結果からもオフィス環境を充実させることが出社意欲につながり、エンゲージメント(従業員満足度)向上にも寄与していることがわかります。
たとえばソロワークエリア、コラボエリア、ラウンジエリアなど、多様なワークスペースを備えたオフィスは働く場を自由に選択できるため、従業員満足度を高めてくれます。さらに仕事中に一息つけるリフレッシュできるスペースがあると、従業員の心身の疲れを緩和しオフィスの快適性が向上します。
デザイン面では、オフィス独特の無機質なイメージを和らげることも重要なポイントです。たとえば観葉植物を多く取り入れると、リラックス効果を高めることができます。上質で暖かい色合いの家具を置くなど、心安らぐホテルライクな空間に仕上げるのもおすすめです。
オフィスビルのエントランスにカフェで使われていたタイルを採用し、温かい雰囲気で従業員を迎え入れます。
福利厚生サービスを整えるなど、オフィスに出社したくなるようなインセンティブを整えることも重要です。実際に出社回帰に伴い出社手当やランチ手当を設けている企業も少なくありません。ハード面のオフィス環境だけでなく、ソフト面の仕組みにおいても従業員が出社したくなるような工夫が必要です。
従業員に出社回帰を促すときにポイントとなるのが、なぜ出社する必要があるのか理由を説明することです。十分な説明がないまま出社を促しても、従業員はなかなか納得してくれません。出社回帰によって達成したい企業のビジョンを明確に伝えれば、従業員の理解を得やすいでしょう。
出社回帰を進める際は段階的なステップを踏み、出社に慣れてもらう時間をつくりましょう。ある日突然テレワークを禁止してフル出社を要請するのは、従業員への負担が大きいです。まずは週に数日出社推奨日を設け、慣れてきたら徐々に出社日を増やすほうが良いでしょう。フル出社にこだわらず、テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークを導入するのも手です。
オフィスワークにはコミュニケーションの活性化や生産性の向上など、テレワークにはないメリットがあり、昨今では日本にも出社回帰の波が来ています。出社回帰をスムーズに進めるコツは、従業員が出社したくなるような心地よいオフィス環境を整えることです。
BIZCOREは「きもちいいほど、はかどる」をコンセプトに、働く人ひとりひとりのパフォーマンスを最大限に引き出すオフィスです。従業員が出社したくなるような機能を取り揃えていますので、出社回帰を機にオフィス移転をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。